ちゃんと
メモしたはずなのに、
いざという時に
見当たらない。

ねえ、
これ…
あなただけじゃないわよ。

今これ読んで
「あるある」って
小さくうなずいた人、
正直に
手を挙げなさい。

はい、
仲間ね。

今日ね、
私も
やらかしました。

買い物に行く前に、
ちゃんと
メモを書いたの。

「よし、
これで安心」って、

あの独特の
満足感まで
味わったのに。

スーパーに着いたら、
肝心の
メモが
いない。

バッグの中にも、
ポケットにも、
スマホにも
いない。

もうね、
自由行動に
出たとしか
思えない
消え方。

仕方ないから、
「確か…
これ書いた気がするなぁ」って

記憶だけを
頼りに
カゴに
入れていったの。

で、
帰ってきて
気づくわけ。

クリームシチュー
作ろうとして、
牛乳がない。

あら、
主役が
不在。

…何のための
メモだったのかしらね。

その瞬間、
ちょっと
笑っちゃったの。

ああ、
今日も
ちゃんと
抜けてるなぁって。

情けない
というより、
「あ、
生きてる」
って感じ。

完璧だったら、
こんな
小さな事件も
起きないもの。

最近の自分を
思い返してみるとね、

頭の中が
いつも
少し
忙しいのよ。

やること、
考えること、
気を遣うこと。

全部
ちゃんと
やろうとして、

その分、
ちょっと
こぼれてるだけ。

だからね、
メモが
消えたんじゃないの。

あなたが
ダメなんでも、
注意力が
落ちたんでもない。

ただ、
いろんなものを
抱えながら、

それでも
毎日
ちゃんと
動いてるって
証拠なのよ。

忘れることが
あるって、

それだけ
日々を
一生懸命
生きてるってこと。

抜け感が
あるから、
人は
可愛いの。

隙が
あるから、
呼吸できるの。

次はね、
「メモなくても、
まあ
何とかなるわ」

そのくらいの
気持ちで
いい。

思い出せなかったら、
また
買いに行けばいいし、

牛乳が
なければ、
今日は
別メニューに
すればいいのよ。

ちゃんと
やろうとした
自分だけは、

ちゃんと
認めて
あげなさい。

それだけで
十分、
大人よ。

さて。

次こそ
失踪しない
メモ術?

まあ、
その気持ちも…

また
どこかへ
旅立つでしょうけどね。

それも
込みで、
今日も
上出来。