ねえ、
横断歩道を渡るとき、
白いところだけ
踏んで渡りきりたくなる瞬間、
ない?
あれ、
急に来るのよ。
予告なしで。
「はい、
今からゲーム始まります」
みたいに、
足が勝手に。
今日の私が
まさにそれ。
気づいたら
白、白、白…って。
途中で
黒を踏みそうになると、
もうね、
なぜか
本気で焦るの。
命
かかってるみたいな
顔して。
50代よ?
大人も
大人。
落ち着きは
どこへ、
って話なんだけど。
周りから見たら、
ただの大人が
普通に歩いてるだけ。
…ちょっと
歩幅が
変なだけ。
でも内側では、
壮大な冒険が
始まってるわけ。
「あと三歩!」
「そこ踏んだらアウト!」
誰にも
バレてないのが、
またいい。
でね、
渡りきった瞬間に、
ふっと
思ったの。
「ああ、
私、
こういう無駄な遊びを
まだ大事にしたいんだな」
って。
これが
今日の転機。
ほんの
一瞬だけど、
ちゃんと
心が動いた。
考えてみたらね、
心って
全部が
大人になるわけじゃないのよ。
仕事して、
我慢して、
ちゃんとしてきた
その奥に、
柔らかいまま
残ってる場所がある。
そこが
たまに、
むくっと
起き上がるの。
で、
横断歩道で
遊びだす。
最近の自分を
振り返ると、
効率、
正解、
無駄じゃないか、
そんなことばっかり
気にしてた気がする。
楽しいかどうかより、
ちゃんとしてるかどうか。
でもね、
こういう
「どうでもいい遊び」を
まだ
手放してないってことは、
心が
ちゃんと生きてる証拠よ。
忘れてたわけじゃない。
置き去りにもしてない。
ただ
静かに、
奥で
待ってただけ。
だからね、
あなたももし、
どうでもいいことに
急に
本気になってる
自分を見つけたら、
止めなくていいの。
正そうとしなくていい。
その子ども心、
今のあなたに
必要だから
出てきてるの。
今日じゃなくていい。
無理に
思い出さなくていい。
ただ、
ふっと
出てきたら、
「あら、
まだいたのね」って
軽く
受け取ってあげて。
それだけで
十分。
人生、
そんなに
堅くやらなくていいのよ。
さて、
あなたの
子ども心、
今日は
どこで
顔を出しそう?
気づいたら、
ちょっと
笑ってあげなさい。
それくらいが、
ちょうどいいわ。


2025/12/04 07:00
